法人が暗号通貨を持ってたら銀行の融資は受けやすくなる?受けにくくなる?

仮想通貨・暗号通貨

 

こんにちは。めがね税理士の谷口(@khtax16)です。

 

 

個別コンサルティングなどで暗号通貨(仮想通貨)のご相談をお受けしているのですが、ときどき

「暗号通貨を持っていたら銀行の評価はどうなりますか?」

というご質問をいただくことがあります。

 

 

いきなり結論ですが、私の見解としては

暗号通貨を持っていて評価がよくなることはまずない

のではないかと思っています。

 

 

この内容について簡単にまとめてみました。

 

 

■ 暗号通貨の会計処理などについてはこちら
⇒ ビットコインを法人で買った場合の超具体的な処理方法

 

 

法人で仮想通貨を購入。借入の時の銀行の評価はどうなる?

前提として、私は銀行(金融機関)の出身というわけではありませんので、お客さまを通して日々銀行と接している立場としての見解、という点をご理解いただければと思います。

 

しかしまあ、

  1. 暗号通貨を会社で買う
  2. 銀行が「最先端技術への嗅覚がすごい!1億円貸しちゃう!」と大感激!

といったような流れになることはまずありません。

 

プラスの評価につながることはないと考えておいたほうがよいでしょう。

 

 

 

銀行(金融機関)は保守的 仮想通貨はマイナス評価に…

一番大きな理由は銀行は安定して収益を上げる会社が大好きだからです。

 

暗号通貨を買っている方の中でも、「思想・技術や将来的な発展に期待して」という方は多いでしょうが、当記事を書いている2018年1月20日時点での暗号通貨への世間一般の印象はまだまだ「怪しい金融商品」と大きく変わりありません。

特にここ最近の、多くの暗号通貨の暴落は、「儲けられるかも」と思って迷っていた方が「あ、やっぱり危ないんだ」と思わせるには十分な動きといってもよいでしょう。

(去年から見てると「あ、落ちた」ぐらいの印象でしたが)

 

 

銀行は経営者の方が想像する以上に保守的な組織ですし、不安定な、業績のマイナスになる要素を嫌います

安定して好業績の会社には、資金に余裕があり「いらない」って言ってても「ぜひうちで借りてください」と声をかけてくるぐらいです。

 

「銀行は雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を貸す」

という、「銀行は会社が危ないときには資金を引き上げ、余裕があるときにお金を貸してくる」という意味合いの格言がありますが、これはつまり銀行が「リスクを嫌う」「安定・安心を好む」ということ。

 

 

暗号通貨の実質とは関係なく、現在不安定の代名詞とも言えるほどに価格が上下する暗号通貨を、銀行が評価するとは思えません

まず「プラスの評価になることはない」と思っておきましょう。

 

 

銀行は多少担当者にもよる

税務署もそうなのですが、銀行も、世間のイメージより担当者の力量差が大きい組織です。

人に属するサービスなのでしかたないことではあるのですが、「均一なサービス」みたいなものは夢のまた夢。

 

すごくできる人もいれば、「このレベルのことを知らんの?」という人もいます。

なので、中には暗号通貨などに詳しくて理解のある担当者もいるでしょうが、ただどのみち実際にお金を貸すときには上司の決済が必要です。

 

その上司に理解がなければ結局「こんな怪しいものに手を出してんの?」というマイナス評価を受ける可能性は残されてしまいます。

(あくまで2018年1月20日現在の状況で書いています)

 

 

 

MUFGコイン(三菱東京UFJ銀行の仮想通貨)はどうなの?

「銀行と暗号通貨」といえば、MUFGコインが話題になっています。

 

個人的にはあんまり使う場面がイメージできていないのですが、今後ある程度の利便性が確保されれば、「うちでも導入しよう」という会社が出てきてもおかしくはないでしょう。

 

ただその場合でも、おそらく

「へえ、使ってるんだ」

ぐらいの印象で終わると思います。

 

やはりプラスの評価にはつながらない、と考えておいたほうがよいでしょう。

 

 

(三菱東京UFJ銀行からの借入ならもしかしたら、ぐらいでしょうか。でも担当者のノルマ達成には貢献できるけど、借入の審査には無関係、という可能性が高そうな気が……)

 

 

 

 

まとめ 会社が仮想通貨を取得しても銀行の評価はプラスにならない

 

というわけで、

法人が暗号通貨を取得したとしても、借入をする場合にプラスの評価になることはないだろう

という内容をまとめてみました。

 

 

暗号通貨を取得したあと、一番最悪なのは、

  • 本業で営業利益が出た!
  • 損切りや資金の不足で暗号通貨を売らざるを得なくなった
  • 経常利益がマイナスに……

という状況になることでしょう。

 

2017年の上がり方を見ていると、「価格が下がってるときは売らなきゃいいじゃん」と思っている方が多そうですが、事業をしている以上「損が出ていても売らざるを得ない」という場面は絶対に想定しておくべきです。

(現在の状況で、暗号通貨の保有だけの会社をつくるのは、私は個人的におすすめしていません。会社をつくる以上税率の違いだけではなく、閉じるときに労力もお金もかかることを理解しておくべきです)

 

 

 

これを機に、金融機関出身の税理士さんがどう思うかも聞いてみたいものです。

 

なお、暗号通貨に関してのご相談には個別コンサルティングでお受けしております。

 

 

■ 暗号通貨の会計処理などについてはこちら
⇒ ビットコインを法人で買った場合の超具体的な処理方法