とりあえず領収書もらえばいい? 請求書でOKな時とそうじゃない時の違いをざっくり解説!

超入門編

 

 

こんにちは。めがね税理士の谷口(@khtax16)です。

 

 

「請求書」と「領収書」ってなんだかややこしくありませんか?

 

フリーランスになって間もない方から、

「とりあえず領収書もらっとけばいいんですよね?」

「請求書だけでいいんですか? 領収書も必要?」

というご質問を受けることがあり、「請求書か領収書か」がごちゃごちゃになってしまっている方が結構いらっしゃるように感じたため、その違いをまとめてみました。

 

 

結論から申し上げると、

・振込やカードで払ったら「請求書」でOK!

現金で払った場合は「領収書」もらってね!

・でもレシートもらえたときは、レシートでも大丈夫!

という感じになります。

 

ざっくりと見ていきましょう!

 

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請求書とは 領収書とは いろいろな違いざっくり解説

この記事では、請求書と領収書の「違い」についていろいろとざっくり解説していきます。

 

以後、わかりやすくするために、

  • 請求書は青色の文字
  • 領収書は濃い灰色の文字

と、図の色を分けて進めていきますね。

 

 

 

 

領収書と請求書の意味の違い

さて、まず請求書と領収書の「意味の違い」についてです。

 

漢字の意味そのままなんですが、

  • 請求書 ⇒ 「お金払ってね」という相手からのお願い
  • 領収書 ⇒ 「たしかにお金払ってくれたね」という相手からの証明

という違いがあります。

 

 

 

なので、ある意味では時点が違う(見ている時間軸が違う)とも言えます。

 

  • 請求書 ⇒ 「これから」払ってね、という未来の話
  • 領収書 ⇒ 「もう」払い終えてくれたね、という過去の話

という違いです。

 

 

 

 

請求書と領収書、どっちをもらえばいいの?

「意味なんてどうでもいいんだ! どっちをもらえばいいんだ!」

とむんむんにいきり立っているあなた。まあ少し落ち着いて聞いてください。

 

まずものすごくざっくり言うと、基本的には「請求書」があれば大丈夫 です。

 

ただこれには条件があって、支払った方法によって必要な書類が変わる、ということが言えます。

 

 

図に書いたように、

・請求書 ⇒ 銀行振込かクレジットカードで払ったとき

領収書 ⇒ 現金で支払ったとき

というのがその違いであり、「銀行振込かクレジットカードで払ってるなら請求書だけあればOK」ということになります。

 

 

 

なんで支払い方によってもらうべき書類が変わるの?

どれほど疑問に思う方がいるかわかりませんが、この違いの理由を書いておきますと、

 

  • 銀行振込とクレジットカード ⇒ 「支払った」ことが口座やカードの支払履歴から証明できる
  • 現金 ⇒ 領収書がないと、「本当に支払ったかどうか」を証明できない

という性質の違いがあります。

 

現金で支払った場合、万が一ですが、相手から「いや、まだお金もらってないよね?」と言われ、なおかつ領収書がなかった場合、「たしかに支払いました」という事実を証明できなくなってしまいます

 

 

イメージ的には、こんな感じで「支払ったほう」「もらったほう」それぞれの事実を証明するものが領収書、ということですね。

 

なので、大事なことは、現金で支払った場合はちゃんと領収書をもらうこと

 

さらに言うと、そもそも現金の支払いを少なくすること(可能なときは銀行やカードでの支払いに変えること)も重要です。

 

注意!
そのため、請求書をもとに振込やカードで支払った相手から領収書をもらう必要はありません
お互い二度手間になってしまいますので、注意しましょう。

 

 

 

 

振込やカードで領収書がいらないのは、請求書とセットになっているとき!

とはいえこれは、「請求書だけでいいのか、追加で領収書ももらうべきなのか」という場面のことを想定して書いています。

 

銀行振込やクレジットカードで「領収書がいらない」のは、あくまで 銀行振込やカードでの支払いと請求書がセットになっているとき です。

 

 

たとえば飲食店でカード払いをしたような場合ですと、ふつう請求書は発行されませんので、レシートをもらっておくことをおすすめします

 

 

 

絶対領収書? レシートじゃダメなの?

そのほかよくあることして、「必ずレジの人に『領収書ください』と言ってます」という方がいらっしゃいます。

 

これはよくある誤解なのですが、レシートをもらえた場合、わざわざ領収書をもらい直さなくてもレシートで大丈夫 です。

 

あえて「領収書ください」と言うのは自分にとってもお店にとっても手間ですし、いいことはありません。

 

レシートをもらえるお店であえて領収書をもらうべき場面としては、

  • 「お店の名前や住所が書いてない」といったおそろしく簡素なレシートだったとき
  • 少し高めの数万円の支払いになるとき

には領収書をもらっておく、ぐらいの感じです。

(それと、レシートは文字が消えやすいので保管には気をつけましょう)

 

 

そのほかの、

  • 現金だけど領収書がない場合は?
  • ワリカンで払ったけど経費にしたい!

という場合は『領収書がなくても経費にする方法と、よくある3つの疑問』で解説していますので、気になる方はご覧くださいませ!

 

 

 

 

領収書とは 請求書とは まとめ

というわけで、「もらうのは請求書? 領収書?」というよくある疑問に対して、

・振込やカードで払ったら「請求書」でOK!

・現金で払った場合は「領収書」もらってね!

でもレシートもらえたときは、レシートでも大丈夫!

という内容をまとめてみました。

 

書類を残すのはとても大事ですが、あんまり何もかももらうのも大変です。

必要なもの・そうじゃないものを頭の片隅にそっとしまっておきましょう!

 

 

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