【注意喚起】マネーフォワードをご利用の方は今日手続きしないと損するかも!? 2019年6月5日からの強制プラン改定について

MFクラウド

 

 

こんにちは。めがね税理士の谷口(@khtax16)です。

 

先日『マネーフォワードクラウドの値上げ(料金体系変更)についての情報共有』で、マネーフォワード社のサービス(旧MFクラウド)について、2019年6月からについて料金が改定されることになる旨をブログにまとめました。

 

この点について声を大にして言っておかなければならないことは、この改定が実施される明日、

2019年6月5日当日に変更手続きを行わないと余計な料金が発生する可能性があります。

 

なぜか。

 

個人も法人も、以前年払いを選択していても強制的に単価の高い月払いに変えさせられるため です。

(マネーフォワードのサービスをご契約されているかなりの事業者の方が対象になるのでは)

 

という注意喚起を目的として、投稿日時点での情報をまとめておきます。

 

注意!
・税理士事務所などの公認メンバーを通して「会計サービス単体で今後も契約できるよ」という連絡を受けている事業者の方は大丈夫なはずです
・記事は全体的に法人を前提としており、個人は補足として情報をのせております

 

マネーフォワードクラウド(MFクラウド)の実質的な値上げについて、変更手続きが必要になるかも

 

料金改定の概要

『マネーフォワードクラウドの値上げ(料金体系変更)についての情報共有』でまとめたのと同じものですが、まず「どんな料金変更があるのか」をざっくりと表すと、

 

・マネーフォワードクラウド会計(法人用サービス)

・マネーフォワードクラウド確定申告(個人用サービス)

を単体で契約できなくなり、「請求書」「給与」「経費」「マイナンバー」が強制的にセットになる

 

ということです。

会計サービスなどを単体で契約している場合、「2019年6月5日以降」順次変更。

 

 

詳細は公式ページを見るのがいいと思いますが、概要まとめた図表を引用します。

 



(出典:マネーフォワード社Webサイト

 

 

料金改定でどんな影響があるのか

次に「料金変更でどんな会社や個人事業主が影響を受けるのか」を、これもざっくりまとめると、

 

・複数のサービス(会計と給与など)を利用している会社は値下げになるケースがある

それ以外の多くの会社は基本値上げ

 

ということになろうかと思います。

(細かいシミュレーションはしていないので、ご指摘あれば私のTwitterなどで教えていただけるとありがたいです)

 

 

なぜ「2019年6月5日」が重要なのか?

冒頭のくり返しになりますが、この料金改定について、

2019年6月5日当日に変更手続きを行わないと余計な料金が発生する可能性があります。

 

上記の概要の図表のとおり、法人の場合、

月払いのとき年払いのとき
スモールビジネス月額 3,980円月額 2,980円
ビジネス月額 5,980円月額 4,980円

と、どちらも「月払いにした場合、ひと月あたりの単価が1,000円アップ」します。

 

で、たとえ変更前に

  • 年払いを選択していた
  • ライトプラン(安いほうのプラン)を選択していた

といった場合であっても、2019年6月5日に強制的に「月払い」「ビジネスプラン」の月額5,980円に変更される ようです。

(情報のとらえ間違い等あれば私のTwitterなどで教えていただけるとありがたいです)

 

「うちはいま、月額1,980円しか払ってないから大丈夫だろう」

と思っているあなたが一番高い取られ方に勝手に変更されるという被害にあいます。

 

 

いやさすがに回避できる方法ぐらいあるでしょ?

「いやさすがにそれはひどい。年払いしていたのを勝手に単価の高い月払いに変えるなんて馬鹿げてる。ちゃんと回避方法があるんでしょ?」

と思ったあなた。鋭い。賢い。そう、ちゃんとこの理不尽なプラン変更を回避する方法があります。

 

それは、

2019年6月5日当日に「プラン」と「払い方」の変更手続きを行うこと

です。

 

 

おわかりでしょうか?

 

 

これを逆に書くと、

2019年6月5日当日中にプラン変更しないと日割りで余計な料金がかかる

ということです。

 

 

たとえば2019年6月6日など、1日でも遅れたら「高いプラン」の「高い月払い」の日割り料金がかかってしまいます。

(個人事業主の方は、一番安い「パーソナルライト」が自動設定されますが、「単価の高い月払い」に変わるという点ではやはり年払いに変える手続きが必要かと)

 

 

マネーフォワード社の都合で、

使わない事業者も多いのに「いろんなサービス使えるようになるから」というお題目のもと、

値上げではなく「プラン体系の変更」という迂遠な表現をしつつ実施する料金変更では、

実施日当日の変更以外だと日割りで料金を徴収するのだそうです。

 

 

これは個人的な意見ですが、今回のような料金変更であれば、「6月中の変更なら日割り料金は発生しませんよ」ぐらいにするのが真っ当な対応ではないでしょうか?

 

そして何より、

  • ライトプラン ⇒ スモールビジネスプラン
  • ベーシックプラン ⇒ ビジネスプラン
  • 月払いの人は月払いのまま、年払いの人は年払いのまま

と現状を引き継いだプランにする のが真っ当な対応ではないのでしょうか?

 

なんかあまりに「あり得なくない?」という変更なので、自分の感覚がおかしいだけなのか自信がなくなってきました。

 

 

 

【法人】MFの料金改定後、どのプランにしたらいい?

一応私なりに、「法人だったらどのプランにしたらいいか」という意見を書いておきます(「会計」を基準にしています)。

基本は安いほうの「スモールビジネスプラン」を「年払い」でよいのではないでしょうか。

 

それを基準としたうえで、

  • 電子証明書連携ソフトがないとデータを取り込めない銀行がある
  • 3部門以上登録したい(または2階層以上の部門を登録したい)
  • ストレージをたくさん使いたい(100MB以上)

といったときに「ビジネスプランに上げる」という使い分けでいいのかなと。

(「請求書」にも違いがいくつかあるので、請求書をガッツリ使う方もビジネスプランに上げることを検討するとよいのでは)

 

 

 

【個人】MFの料金改定後、どのプランにしたらいい?

個人事業主の方向けにも、私なりの「どのプランにしたらいいか」という意見を書いておきます(「会計」を基準にしています)。

基本は一番安い「パーソナルライトプラン」を「年払い」でよいのではないでしょうか。

 

それを基準としたうえで、

  • 「請求書」をガッツリ使う ⇒「パーソナル」に上げる
  • 電話サポートが欲しい ⇒「パーソナルプラス」に上げる

といった使い分けでいいのかなと。

 

 

 

マネーフォワードのプラン変更が6月5日に間に合わなかったときの対処方法

以上のことを、2019年6月4日(プラン改定の前日)に注意喚起としてまとめました。

が、場合によっては 後日気づいて日割り料金がかかってしまった という方もいらっしゃるのではと思います。

 

これについて日割りを回避する方法があるのか?

というと、正直私では方法が思いつかず、どうすることもできないのですが、直接クレームを入れる というのはひとつの方法ではないかと思います。

 

私のような場末の税理士がこのようなブログを書いたところで焼け石に水でしょうが、上に書いたように、私は 今回の変更のしかたは一企業として不親切・不誠実 であると感じています。

(同意の声もかなりいただけました)

 

そのため、ユーザーの方おひとりおひとりの声が集まればそれなりの力になると思うのです。

せめて「6月の変更については日割りは発生しません」ぐらいが妥当な対応だと思うので、クレームが集まることで万が一ですが方針変更もあり得るのではないかと。

 

お声としては「貴社の都合による料金改定なのに、当日の変更でないと日割りの料金が発生するというのは不適当ではないでしょうか」のような感じで、思うままに書けばよいと思います。

 

一応クレームの送信方法をまとめておきます。

 

 

↓ ログイン後、右下の「サポート」をクリック

 

 

↓ 切り替わったら中央のボタンをクリック

 

 

↓ 画面が切り替わったら、下へスクロール

 

 

↓ お好きな方法で連絡

 

 

↓ 一例として、メールの場合の画面です

 

 

 

 

おわりに 具体的なプランの変更手順

というわけで、マネーフォワードのサービスをご契約されているかなりの事業者の方は2019年6月5日に変更手続きしたほうがいいのでは、という気がしています。

(ビジネスプランで問題ない方でも、勝手に月払いになるため)

 

注意!
ただし、税理士事務所などの公認メンバーを通して「会計サービス単体で今後も契約できるよ」という連絡を受けている事業者の方は大丈夫なはずです。

 

 

変更手順としてはそれほど難しくなく、

  1. 2019年6月5日以降にこちらへログインする
  2. 「プラン変更」をクリック
  3. 希望のプランを選択して「登録する」をクリック

をするだけです。

(「管理者権限」だったら変更できますが、「会計」で管理者になっているだけの税理士事務所だと変更できません。オーナーアカウントで変更していただきましょう)

 

公式のサイトが画像つきだったので、リンクを貼っておきます。

https://support.biz.moneyforward.com/valuepack/guide/price_plan/p004.html

 

 

誤解してほしくないので一応書いておきますが、マネーフォワードはソフトとしてはfreeeとわりとうまく棲み分けできてるな、と個人的には好印象を抱いていました。

ある意味では「これまでの会計ソフトの延長」として、粛々と細かいアップデートを積み重ねてくれればいいのではないか、と。

 

そのうえで、この変更にあたってのアナウンスや移行のしかたがこの体たらくなのか、というのが私が落差を感じてブログとして書いてみた理由です。

 

料金変更はしかたないにしても(アナウンスのしかたに文句はある)、プランの移行のしかたにまで不誠実さを出してきたか、と私個人は正直に言って驚きました。

 

せめて今からでも「6月中の変更なら日割り料金は発生しません」ぐらいになることを期待します。

 

っていうかほんと「移行前の状況を一切考慮せず、高いプランと払い方に自動でセットする」ことの意味がわからないです。移行前の状況ぐらい引き継いでください(届かないであろう要望)。