こんにちは。めがね税理士の谷口(@khtax16)です。
簡単にですが、「税理士ってどんな仕事してるの?」という疑問を持つ方に向けて情報をまとめてみました。
概要だけお知りになりたい方は、この真下の目次も見てみてください!
税理士の仕事内容
税理士の仕事には、以下のようなものがあります。
お客さまの代わりに税務署へ申告する
ほとんどすべての法人や、事業をしたり不動産を貸したりしている個人の方は、少なくとも毎年一回税務署に確定申告をしなければなりません。
そしてこの申告は「原則として本人が申告すること」という決まりになっているのですが、特に法人の申告書は複雑なつくりになっており、法律の改正も頻繁に行われますので、なかなか自分で申告するのが難しいというのが現状です。
なので、税理士がご本人の代わりに申告書を作成して、税務署へ申告するのが一つの仕事として成り立っています。
税金の種類
税目(税金の種類)としては、
法人税・所得税・住民税・消費税・相続税・贈与税
などがよくあるものです。
届出などの手続きも
なお、例として申告書を挙げましたが、
- 事業を始めた
- 事務所を移転した
- 消費税を納めなきゃいけなくなった
など、事業をしていると税務署に対していろいろな届出書をつくらなくてはいけませんので、こういった書類もお客さまの代わりに作成、提出します。
※「法人ってなに?」という方は、こちらの『法人とは』をご参照ください!
税金や経営に関する相談に乗る
たとえば「マイホームを売却したんだけどどうしたらいいの?」というような場合に、相談をお受けして、どのようにすべきかご説明したり、代わりに申告を請け負ったりします。
また、「節税」といって、法令で認められた範囲内で税金を安くすることができる場合があり、サービスの向上を意識している税理士はそのような情報もお客さまに提供します。
申告書を作成しているお客さまであれば、
- この店舗の採算が悪くなっているので改善する必要があります
- 借入の返済のため、来期はこれぐらいの売上を立てることを目標にしましょう
など、経営に関するご相談に乗ることも多いです。
税務調査に対応する
「税務調査の立ち会い」なんて言い方もしたりしますね。
上にも書いたように、日本は「原則として本人が申告すること」という決まりになっているため、率直に言ってしまうと嘘をついて申告すること自体はできるわけです。
たとえば売上が5億円なのに「1億円しかありませんでしたー☆」という内容で申告をする、ということですね。
このようなことを防ぐため、税務署はいろいろな会社さんへ訪問したり連絡をとったりして、申告に嘘がないか・おかしな点がないかを確認する仕事をしています。
これが「税務調査」というものです。
税務署の言いなりにならないようにする
もちろん上記のような嘘をつくと絶対にバレますし、非常に重いペナルティを課せられますので絶対にやってはいけません。
ですが、会社さんも認識を間違えていて処理をミスしてしまうこと自体はあることですので、その際「間違えたのかわざとやったのか」というような税務署と会社との見解の相違はよく発生します。
そのときに会社さんと税務署の間に入って、ミスした事実を誤って解釈されないよう説明をつくすなど、会社さんに不利な事態が発生するのを防ぐよう調整するのも税理士の仕事の一つです。
(税務署に一切反論しない、税務署に都合のいい落としどころに持っていく、というようなことをする税理士さんもいますが、間違ってもそういう所に頼んではいけません)
会計処理や記帳を代行する
お客さまに領収書を送ってもらい、税理士事務所で会計ソフトに入力することを「記帳代行」といいます。
そのほか、日々の経理処理を自社で行っている会社さんでも、決算となると特殊な処理をする必要が出てきますので、税理士事務所でサポートしたり代わりに入力したりして、会社さんの決算を確定するお手伝いをします。
なお、記帳代行の場合、税理士事務所が行う作業量が増えますので、金額はその分高くなる傾向にあります。
(特化して記帳代行を安く受けている事務所もあります)
その他
これは税理士だけにできることではないですが、
- コンサルティング
- 書籍の出版
- 雑誌等への執筆
- セミナー
- 講演
などをされている方もいらっしゃいます。
あとがき
本当は「税理士と公認会計士の違い」も一緒にまとめたんですが、記事が長くなりすぎてしまったため2つに分けました。
詳しくは次回の『税理士と会計士の違い』もご参照ください!