白黒つけろよ! マイナスの表示は-か△か▲か問題

超入門編

 

 

こんにちは。めがね税理士の谷口(@khtax16)です。

 

今回全編にわたり余談なのですが、簿記の勉強を始めたとき、

「突然△マークが出てきたけどこれなんなの?」

という疑問を抱いたことがあります。

その疑問について少しまとめてみました。

 

 

突然現れた△マーク

いきなり結論ですが、

△ = マイナスの記号

というのがこの△(白三角)の意味です。

 

「-1.000」と「△1.000」は同じ意味、ということですね。

 

問題解いていたら自然とそこに行き着くので、「これマイナスのことか」と納得はしたのですが、たしか私が使っていた教材にはまったくその点についての言及がなく、「算数の授業でも使わないんだから解説ぐらいしときなさいよね!」と一人ぷりぷりしていたことを最近思い出しました。

(私が見落としていただけという可能性は大いにありますが^_^;)

 

 

Excelにもあるよね

いやもう私が抜け作なだけという結論でまったく異存ないのですが、そこからよくExcelを見ると、

 

書式設定2

 

という感じでマイナスの種類の一つとして「△」がちゃんと登場しています。

そこで「なーんだあるんだ、はははわかってたよ君を試したのさ」と私が一人で気もち悪く強がっていると、そこに▲(黒三角)くんが参戦してきました。

 

 

 

-と△と▲の特徴を考えてみる

Excelでは上記のように、マイナスの符号を、

  • ()

の四種類の中から選ぶようになっていますが、弥生会計という当時使っていた会計ソフトは、たしかこのうち-、△、▲、の三種類から選ぶようになっていました。

(外国の決算書などだと、()←括弧を使うようです)

 

いやもうこんなのどうだっていいんですが、私一度気になりだすと結構そのことに頭を悩ませてしまう性格で、どの記号がいいんだろうと真剣に考えたことがありました。

以下がそのとき考えた各特徴です。

 

-の記号

・非常に一般的で、誤解を与える可能性はほぼない。

・しかし決算書(貸借対照表や損益計算書)には数字がひたすら並んでいるため、埋もれて見にくくなる面がある。

 

△の記号

・「-」に比べたらだいぶ見やすい。

・ただ社長さんの中には簿記を勉強されたことのない方もいるわけで、そうなると余計に「なんで突然△出てきた?」と思う可能性はある。

 

▲の記号

・色が塗ってあるので存在感も強く、おそらく一番見分けやすい。

・真っ黒というのは縁起のよくない感じがするので、マイナスの意味と通ずるところがある。

・なんで黒いのか全然意味わかんない。

 

という感じで整理をしました。

 

 

 

結局どうしたか

自分で考え始めたくせに、私はこういうとき考えるのが面倒になったあげく、最終的に長いものに巻かれろ理論に身を委ねることがままあります。

そこで調べてみると、経団連(日本経済団体連合会)が決算書のひながたを公開していたんですね。

それがこれです。

 

BS_ひながた

 

あ、△だ。

というわけで、これを知って私は △にすることに決めました

(なお、全部正しいのでどれを使っても大丈夫です)

 

 

株価欄を見るときの注意点

なお、△を使うのは日本だけっぽいところと、

株価の三角は意味が違う

ことがあるので、100%「△=マイナス」と思うのではなく、それがどんな書類なのかは注意をしましょう。

 

具体的には、株価欄では、

  • △ … プラス
  • ▲ … マイナス

と△(白い三角)の意味が真逆になっています。

 

これは矢印(↑)と1を見間違えないようにわかりやすく記号化したもの、という説も見ましたが、言われてみれば上向きの矢印の先端部分で、プラスの意味を含んでいるようにも感じられます。

また、先ほども言ったように▲が少しお通夜感が出るのと比べると、△は明るさが感じられますね。

 

そのほか▼のように下向き矢印を使う、という記事も見たんですが、とりあえずつい先週の日経新聞の株価欄では「△」と「▲」が使われていました(写真を無断で使っていい気がしなかったので、掲載するのは控えました)。

いずれにせよその媒体が使っている定義を把握したうえで、見るようにしたほうがよさそうですね。

 

 

 

まとめ

というわけで、

  1. マイナスが-か△か▲か気になった
  2. 谷口(筆者)は△に落ち着いた

という記事でした。

 

株価欄の話も出しましたが、会計上、貸借対照表や損益計算書に載ってくる記号としては「-」でも「△」でも「▲」でもまったく問題ありません

株価の話を踏まえて「▲」を使うというのも、選択肢の一つとしてありだと思います。

しかしいずれを使うにしても、神は細部に宿ります。しっかり自分の頭で考えて、こういった「道具」をひとつひとつ自分の「武器」にしながら、仕事と向き合っていきましょう(長いものに巻かれながら)

 

 

 

 

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『署名と記名のちがい ハンコがないときはサインでOK!』

 

 

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<あとがき>

トップの写真は前職を退職する時にいただいた、邪悪なハンコ屋しにものぐるいさんのハンコに、おまけでついていたイラストです。

「まあまあ」というのがほめられ具合としてちょうどよく、気に入っているのでパソコンのそばに置いてにやにや眺めています。

上記リンクの通販だけでなく、谷中銀座商店街にも実店舗がありますので、お近くにいらした際はぜひぜひお立ち寄りください!(宣伝)